ASTRAL CHAIN

然るに船より彼の出で來り給ひしとき、直に不淨なる靈に憑かれたる人、墓より〔出でて〕彼に往き逢へり。
彼は墓のうちに棲み居りて、誰もこれを鏈にてさへ、縛り得るものなかりき。
是れ彼は屡々桎と鏈とにて縛られたれど、鏈は斷ち切られ、また桎は碎かれ、誰も彼を制すること能はざりしゆゑなり。
また彼は夜も日も、常に山にてまた墓にて叫び、且つ己自らを石にて傷つけつつありき。
然るに遠くよりイエスを見しとき、彼は走り〔來り〕、且つ彼に平伏ひれふし、
大聲にて叫びていへり、イエスよ、至高き神の子よ、我にまた汝に何ぞや。神によりて汝に願ふ、われを苛責かしゃくし給ふ勿れ。
そは彼はこれに、不淨なる靈よ、此の人より出で來れ、と云ひ給ひたればなり。
かくて彼はこれに問ひ給へり、汝の名は何ぞ。乃ち答へて云ひけるは、我が名はレギヨン。そは我等多きが故なり。

マルコ傳聖福音(新契約聖書) 第五章(永井直治訳)より


ASTRAL CHAIN

  • メーカー : 任天堂
  • ジャンル : デュアルアクション
  • 対応機種 : Switch(DL)

その鎖で、未来へつなげ。

 謎の侵略者「キメラ」の脅威に晒される近未来で、警察の特殊部隊と対キメラ用生体兵器である「レギオン」が治安維持に奮闘する3Dアクション。
 プレイヤーはプレイヤーキャラクターと(状況に応じて)レギオンを同時に操作しないといけないという玄人仕様ながら、各種操作を自動化してくれる「守護モード」の存在によりアクション初心者でも気負わずプレイが可能。「デュアルアクション」に耐えるだけの脳回路が出来上がってきた時の面白さも格別だけど。
 また警察官らしく、プレイヤーキャラクターは戦闘だけでなく「事件の捜査」を行うこともあり、そこでもレギオンの操作を迫られる事が多々あるので、アクションパートのレギオン操作を自動化しているプレイヤーにとってもレギオンの存在感が薄くなる事はないかと。
 とまあゲーム部分は非常に良好なだけに、メニューのインターフェース(アビリティのフィルタリング機能、マジ欲しいっす)やカメラワーク(敵やプレイヤーキャラクターに追従するよう設定すると、3D酔いしやすい自分は酔っちゃうので、もう少し優しい動きにして……)等、非ゲーム部分に今後のアップデートを期待する要素があるのがちと切ない。あ、勿論アップデートどころか、あんなキャラクターやこんなキャラクターを掘り下げる有償DLCも大歓迎ですので! 検討よろしくお願いします!

特殊部隊「ネウロン」

 正式名称「警察庁 特務局 特殊災害対策課 ネウロン」。
 キメラと戦うために組織された警察の特殊部隊(説明しよう! この世界の人類はキメラのみならず、地球上のあらゆる物質を異形へと変える大気汚染物質「レッドマター」によっても滅亡の危機に晒されているのである! そして物語開始時点では汚染が最も少ない地域に建造された人工島「アーク」が唯一の人類生存域となっており、結果的に統一政府が樹立したため、警察が唯一の実力組織となっているのである!)。
 「人類にとって最大の脅威」を相手にするだけあって、最新の装備が支給されパワフルな戦闘が可能(ただし相手はキメラに限る……と言いたいが、捜査パートでサツに喧嘩売ってくるヤンキーへの「補導」等にも使われたりするのは公然の秘密だ!)。
 ちなみにネウロン隊員に支給される装備は以下の通り(あ、他に回復薬や手榴弾、戦闘支援ドローンといった支給品もあるよん)。

合成現実結像システム「アイリス」
 ネウロン隊員に支給される、コンタクトレンズ型の情報受信端末。起動すると警察庁のデータベースと連携し、視界のワイヤーフレーム合成を行い、常人には見ることが出来ないキメラや、物陰にある物品人物の位置、更に状況に応じ、潜入捜査時は見張りの視界、事件調査時は(現場の監視カメラの映像ログから作り出した)発生時の再現映像の投影など、様々な情報をMR表示してくれる。
 使用にあたって消費するリソースは無いが、情報の視認性を優先しコントラスト比が高い画面になる事、あと透過表示により壁と通路、床と穴の区別がつきにくくなる事などから、常時起動は意外としんどいものがあるかと。そのためネウロン隊員にはAR眼鏡と併用している者も。そう、未来においても眼鏡とコンタクトレンズは共生しているんですよ(ここ重要)!
特殊警棒「エクスバトン」
 「アストラルスパーク」という、名称だけで分かる人には「うん地球のリソースは消費しないね、トンデモ現象引き起こしてもおかしくないね」と分かるエネルギーにより、拳銃形態と警棒形態を一瞬で切り替えるのみならず、エネルギー弾を無尽蔵に発射できたり、これでぶん殴る事でゲート(キメラがいる世界「アストラル界」と地球を繋ぐワームホール。ただしキメラの存在は世間に知らされていないため、民間人および一般の警察官にはレッドマターの発生源として認識されている)を破壊できたりと、ある程度の事を人力で解決出来るようにしてくれる胸キュンガジェット。
 所轄の警察官にも支給されている装備だが、ネウロンでは変人揃いの技術班の力により攻撃力の他「取り回しが効く警棒の他、(振りが重いけど攻撃力が高い)大剣にも変形できるようにしたよ」「溜め攻撃」「突撃攻撃」「そして回転攻撃も出来るようにしたよ」と謎の強化がされていく(大剣変形はともかく、アクションの追加は技術関係ねえと思うが突っ込んだら負けだ)。
制御装置「レガトゥス」
 アイリスは量産体制が整ってないし、エクスバトンも強化しないとキメラ倒すにはいまいち火力不足だし(でも技術班による変態強化にはキメラを倒す事で得られる「マテリアルコード」って資源が必要だから、キメラ倒さないと強化できないというジレンマ)どーしよーと政府がお悩みのところに、今のネウロン司令がレギオンという生体兵器をアピールしてきたのはさておき、そのレギオンを制御する目的で作られたのがこの下腕装着コンピュータ。
 のだが何故か「覚えておきたい単語を記録するためのメモ帳機能」「通常空間にマップ等のメニューを表示するためのプロジェクター(……うん、アイリスONの視界は正直目にきっついもんね。OFFにしてても開けるメニュー欲しいよね)」「装着者が瀕死の重症を追った時に、バッテリー消費して蘇生させるAED(誰が言ったか残機制その場復活アクションゲーム)」といった機能も備えており、これまた技術班に依頼して機能を強化する事が可能。
 てことはやっぱりおまいらが(欲望のままに?)追加した機能かー! ……ありがとうございますマジで。

生体兵器「レギオン」

 そしてネウロン隊員の装備で忘れちゃいけないのがこの生体兵器! 通常は掌サイズのコアとしてレガトゥスに格納されているが、必要に応じて実体化(レギオンON)を行う事で使用する。
 制御はオート、マニュアルを随時切替可。ただし有線(アストラルチェイン)制御の必要から、彼らの移動範囲はレガトゥスから伸びるチェイン、もといプレイヤーキャラクターの位置によって制限される。
 ちなみにその作り方は

  1. キメラを取っ捕まえます
  2. キメラにあんな事やこんな事をして、レギオンの素体にします
  3. この段階でもまだヤンチャなので、アストラルチェインで拘束します
  4. チェインを通じてコマンドを送り、コアにします
  5. コアをレガトゥスに搭載して完成です

 てなもの。「んなん使って安全なの?」となること確実な兵器だが、「レガトゥスにはレギオンのヒートアップ具合をチェックする機能(リミッター)がついてるから、危なくなったら強制コア化してクールダウンさせるよ」なので安心安心。安心だってばさぁ。つかワシ、もの凄くレギオンを雑に扱ってるんだけど、未だに逆ギレされた事無いし……。
 ちなみにその種類(スタイル)は以下の通り。

ソードレギオン
 両手に剣を装備したヒト型のレギオン。
 攻撃力、防御力(被弾時のリミッター消費量)、移動速度がそれぞれ高めで、固有スキルも使いやすいものがあるハイスタンダードなレギオンながら、固有アクション「斬撃」が玄人仕様(操作はだいたいMGRのアレ。「スティックで角度指定→ボタンで指定した角度通りに切断」という流れに一本化されたため、意図通りの角度に斬るのが難しいという問題は解決されたけど、斬撃モード突入タイミングをプレイヤー自身で見極める必要あるから、迂闊に突入すると「ここからじゃ対象を切断出来ない」オチもザラという)というニクイ奴(ハジキもといカウンターの起点となるので、使いこなせると強いのがまた)。
アローレギオン
 弓状の武器を装備したレギオン。
 全レギオン最速の移動速度を持ち、遠距離攻撃が可能という、固有アクション「精密射撃(名前の通りにエイムモードに突入するアクション。右スティックの他コントローラーのジャイロでも照準を動かせるので、意外と狙いがつけやすいのよん)」も含めて、取り回しの良さではピカイチなレギオン。しかし攻撃力防御力の低さから、上級者にとっては……と思いきや、ジャストレギオンの性能が高い&狙撃によるヘッドショット(弱点部位に攻撃を当てると与ダメージ増加)が強いので、コレを(ジャスト無敵等で)リミッター消費なしで使う、といった運用研究がちゃっかりされているニクイ奴。
アームレギオン
 ヒトの上半身型に巨腕が特徴のレギオン。
 肩部に搭載したミサイルによる中距離攻撃の他、フィールドのオブジェクト(敵が設置した地雷等も含む)を引っ掴んで投げたり、床板を移動させてプレイヤーキャクターの進行路を作ったりといったアクション「把握」が可能。もう一つの固有アクション「同体(プレイヤーキャラクターがアームレギオンを上半身に装着。つか「中に入れてもらう」事で、浮遊による地面ダメージ無効化、一心同体攻撃(通称オラオララッシュ)といったレギオンの攻撃を任意で使用可能、のけぞり無しといった大幅な強化が得られる)」がこれまた強力。ガードブレイク率の高さもあり、大型の敵にとってはニクイ奴。
ビーストレギオン
 獣型…というかイヌ型のレギオン。
 鋭敏な「聴覚」を活かしアイリスでも視認不可能なモノの位置を探る、捜査対象の匂いを覚えさせて足跡を辿る「嗅覚捜査」(……誰かが「捜査対象のDNAと警察データベースの称号を行い、ログから行動を追跡する」なんて説明してたけど、アストラル界でもコレが出来る以上、やっぱ嗅覚も使ってるでしょコレ―っ!)なんてアクションから探索特化と思われがちだが、機動に癖があるもプレイヤーキャラクターにダッシュ以上の移動速度を齎す&ある程度の自動回避能力を齎す「搭乗」、遠吠えによって範囲内の敵を気絶させるスキル「ハウリング」等により、上手く挟むと戦闘でも活躍するニクイ奴。
アックスレギオン
 大型の鈍器を装備したヒト型のレギオン。
 全レギオン最遅の移動速度と、一撃一撃が「重い」攻撃等から上級者向けのレギオンである事は否めないが、プレイヤーキャラクターに「敵の攻撃を一定回数無効化」を付与するスキル「ブルーシールド」、自身の周囲に毒ガスや炎を無効化出来る「エネルギーフィールド」を展開するというパッシブアクション等、初心者でも頼れる能力を持つニクイ奴。んで彼のお世話になろうとしたら「プレイヤーキャラクターをコイツのエネルギーフィールドに入れる為に、敵の攻撃タイミングに合わせてのONOFF考えるでー(レギオンON時、レギオンはレギオニスの位置で実体化するため)」と、自ずとジャストレギオンを狙うようになるなど、初心者を「真のレギオニス」へと導いてくれる要素もあるのがまたニクイ。

指揮者「レギオニス」

 レギオンと精神を共有する「リンク」に成功し、レガトゥスシステムでレギオンを操る者。
 レギオンの感覚フィードバックによりアイリスを介さなくてもキメラが視認出来る、それと「常人には視認できない」というレギオンの性質を組み合わせ、遠方の会話を盗聴できるといった特殊能力を持つ。
 ただし「自分とレギオン、両方の動き考えないといけないので脳がしんどい」等の理由により、その能力を完全に引き出す「真のレギオニス」への道は一朝一夕どころか、一年以上訓練したエースネウロン隊員でもならずというオチ。
 ちなみにそのしんどさの「一部」は下記の通り。

放つ/引く
 つか「対象に向かってレギオンをぶん投げる」なスキル。
 レギオンはぶん投げられた対象を八つ当たり……もとい攻撃対象として認識するので、(アックスレギオンの項で述べた通り、レギオニスの位置で実体化される)レギオンを即座に攻撃に移らせたい時に使用する。ここまではレギオンの「操作」を考えなくてよいので初心者に優しい。
チェインバインド
 「レギオンを操作して、標的にアストラルチェイン巻きつけると拘束できるよ」なスキル。
 にして「ただのレギオニス」の壁(レギオン操作にまごついている間に、標的がチェインの拘束範囲の外に出る事がザラ)。……やっと一体拘束出来るようになったところで真のレギオニスが、乱戦中に複数のキメラやチンピラを瞬時に縛り上げるのを見て泣かない。
チェイントラップ
 「突進してくる敵の進路に、縄(アストラルチェイン)かけてすっ転ばせよう」なスキル。
 ……単体で、突進までのタメが長い敵を相手にしている時はいいんだけど(遠い目)。まあこのスキルについては、レギオンを自らの手足のように操る「真のレギオニス」も「偶発的にチェインが引っかかって発動する事多いから、無理に狙わんでええで」と仰るので、無理に狙う事もないかな。……そこ、真のレギオニスが、キメラ相手に容易に背中をとれるような存在だったり(そりゃ偶然チェインも絡むわ)、突進の予備動作がほとんど無い奴を相手取るような存在だったりする事を思い返さない。
シンクアタック
 ここからガチで「真のレギオニス」の壁。
 レギオニスがコンボを出し切ったり、上記下記のスキルを発動したりするなどして色々な意味で「いい感じ」になった瞬間に発動できる、レギオンとの強力な連携攻撃。もといコンボルートの複雑化要素!
 その性能は発動のきっかけとなった攻撃によって異なり、ダイナミックなカットイン……もとい無敵が挟まるものから、コンボフィニッシュとしてスムーズにコンボに挟まるものまで様々。……うん、後者にはスーパーアーマー付くけど無敵つかないと分かってても出してしまって、迎撃されるのが私だ!
チェインジャンプ
 目的地にレギオンを移動させ、レギオンにチェインを引っ張ってもらう事で目的地まで飛翔するというスキル。
 ……探索パートでのこれはよいとして(注:多数のレギオニスが「戦闘よりジャンプ失敗による落下ダメージの方が痛いっす」等と証言しており)、「この時チェインに敵性個体を引っ掛けてると、飛翔中にぶん殴れるで」「レギオンが敵性個体の近くにおる時、コレで空中に引っ張り上げてもらうと敵性個体ぶん殴って空中コンボできるで」なんて。自分には戦闘中の発動は無理っすよ真のレギオニスの皆様(でもコンボ表見ると、空中は地上並みに多様なルートで……あっはい)。
ジャストレギオン
 被弾タイミングでレギオンONすると、攻撃を無効化できるだけでなく反撃チャンスに入れるというスキル。
 当然発動にはタイミングの見極め以外にも「リミッターを残してレギオンをOFFしておく」といった前準備が必要なものの、「レギオンON時に与ダメージ効果のある衝撃波を放つ」「ON後はしばらくリミッターを消費しない」といったアビリティの併用により非常に強力なコンボの起点として……てかナチュラルに「ジャストレギオンからのコンボの性能」でレギオン語ったりしやがって真のレギオニスーっ!
フィニッシュ
 ……しんどくない真のレギオニス要素もあるよん(自己救済)。瀕死のキメラに対しレギオンが「コア抜き取り」を行ってデストローイすると共に、レガトゥスのリミッター&レギオニスのライフを全回復(レギオンちゃんレガトゥスラブなのねレギオニスラブなのねそうなのねと脳内補完)。
 きっと分かる人には「斬奪」で分かってもらえる要素。勿論「ボスがお供として連れてくる雑魚キメラは回復アイテムとして上手く利用しよう」なのだが、あくまで「瀕死」のキメラ相手にするものなので、一気にダメージを与えるとチャンスが無くなるから気をつけよう程度のオチ。
ヒットラッシュ
 しんどくない真のレギオニス要素その2。「レギオンちゃん鎖外すから、しばらく自由に遊んでええよー」なスキル。
 素人目には「レギオニスから遠い敵とも戦ってもらえて便利おすなー」で有り難いスキル。一方真のレギオニスにとっては「その間レガトゥスがリミッターの回復に専念出来るから、それ使ってレギオンをもう一体ONさせて、3P出来るよ」なスキル。待って、レギオンもう一(以下検閲削除)(そんな両スティック(検閲削除)

主人公(プレイヤーキャラクター)

 20年前に起きたアーク史上最悪の事故の最中に生を受け、直後に孤児となり、たまたま居合わせた(というか状況的に、母体の救命活動にあたっていたと思われる)災害対策課の警察官・マクシミリアン=ハワードの養子となった所轄の新人警察官。
 ネタバレすると開始早々、レギオンとのシンクロ率の高さを見込まれてネウロンに引き抜かれ、「ソードレギオン」を与えられる(はははは、レギオンは一コア一スタイルじゃよー。スタイルチェンジなんて今の技術じゃ出来ないんじゃよー)。

 上述のように出自の設定はあるものの、ドラクエ型の無言主人公であり、開始時に性別、髪型、髪色肌色瞳色の選択が可能(ファイルセレクトでオープニング部分の再プレイをする事で、プレイ中の変更も可能だよん。もちろん性別含めてね)。またコスチューム変更機能(ちなみにネウロンでは昇格報酬として「眼鏡」が与えられるため、ほぼ確実に1周目中盤で「眼鏡装着」が出来るよ。もちろん各地探索でカスタマイズ要素、もとい眼鏡のバリエーションが増えるよ! 超やったね!)もあるため、シリアスな本編で「(ネウロンのマスコットキャラクターである)着ぐるみが無言でレギオンとスタイリッシュアクションしまくる」セルフムードブレイカープレイも可能。
 あとこのゲームには無駄に凝った写真撮影機能もあるため、プレイヤーが写真撮影に目覚めようものなら「シャッターチャンスとなれば戦闘中でも容赦なくカメラを構える(場合によってはレギオンに構えさせる)」方向でもセルフムードブレイカーになるのは周知の事実だ!

 とはいえ選択肢の文面から察するに、恐らく本来は真面目な性格。サッカーボールには手を触れず、蹴りのみで運ぶという謎の拘りもあるよ。また様々な人物から「(現:ネウロン隊長である)養父に似ている」と言われる、本来の任務とは別に「落書き犯の追跡」「子供の面倒を見る」といった案件も受注できるところにも人柄が偲ばれるかも。
 そして彼/彼女のキャラを考えるうえで外せないのが、「もう一人の主人公」との関係。

もう一人の主人公「アキラ・ハワード」

 20年前に起きたアーク史上最悪の事故の最中に生を受け、直後に孤児となり、たまたま居合わせた(というか状況的に、母体の救命活動にあたっていたと思われる)災害対策課の警察官・マクシミリアン=ハワードの養子となった所轄の新人警察官。
 ネタバレすると開始早々、レギオンとのシンクロ率の高さを見込まれてネウロンに引き抜かれ、「アローレギオン」を与えられる。

 上記はコピペミスではなく、「プレイヤーキャラクター選択時に選ばれなかった性別の主人公は、プレイヤーキャラクターの双子の弟妹『アキラ・ハワード』として登場する」という仕様によるもの。登場の仕様からも必然的に「プレイヤーキャラクターと同一の能力を持つ」とプレイヤーに認識される存在であり、事実物語上でも「(台詞ありと言う意味でも、プレイヤーキャラクターと対をなす)もう一人の主人公」として活躍する存在である。
 とまあ真面目に言ってみるも、要するに初見は「島﨑信長氏ボイスで『姉さん』と呼ばれたいか、安済知佳氏ボイスで『お兄ちゃん』と呼ばれたいか」とプレイヤーを悩ませる存在であり、数分後「……弟と妹、どっちの『アンタ』呼びが許せるか」と考えさせられる存在というオチ(ちなみに「明確な個性を持ち、台詞を発する機会が多い」主人公でありながら、プレイヤーキャラクター共々どっちの性別でも違和感がないキャラクターなのでそのあたりはご安心を)(プレイヤーキャラクターと同一の外見&声を持ちながらも先述の仕様から、プレイヤーキャラクターの性別を変更しても「前プレイヤーキャラクターと別人だと即座に認識出来る」キャラクターなので、そっちの違和感についてもご安心を)。

 そんな生意気っぷりはさておき、何だかんだ言ってコイツが存在感のみならず人格的にも「もう一人の主人公」に足るのは事実。真面目で家族思いという美徳を備えつつも、年齢相応の未熟さも併せ持ち(プレイヤーキャラクターにマウントを取りすぎない)、「養父への恩義を感じる者」としてプレイヤーキャラクターに同胞意識を持ちつつも、負けず嫌いな性格から「同じ歳のきょうだい」へのライバル意識も伺えたりとで。猫好きという可愛いところもあるし。
 ……うん、こんな弟妹に対し、我と己と「姉兄としての思い」を抱きつつプレイするのも、このゲームの楽しみ方の一つさっ。

かくて弟子等に對ひてのたまへり、此のゆゑにわれ汝等に云はん、汝等の魂のために何を唯ひ、また髄のために何を着るべきか、と心遣ひする勿れ。
〔そは〕魂は食物より勝り、體は衣より〔勝れ〕ばなり。
からすを思ひ見よ、そは彼等は播かず、また穫らず、納屋なやもなく、また倉もあらざればなり。然るに神はこれを養ひ給ふ、況して鳥よりすぐるる汝等をや。
また汝等のうち誰か心遣ひして、その身丈に寸牙をも加ふることを能くするや。
是の故にもし汝等いと小さきことすら〔爲すこと〕能はざるならば、何故にその餘のことに就きて心遣ひするや。
百合は如何にして育つかを思ひ見よ。彼等は勞せず、また紡がず。されどわれ汝等に云はん、その榮光の極に於けるソロモンさへ、此等の一つ程に裝はれざりき。
されどもし神は今日野に在りて、明日爐に投げ入れらるる草をもかく裝ひ給はば、況して汝等をや。信仰小さき者よ。
されば汝等何を喰ひ、何を飮まんと索むる勿れ。また思ひ煩ふ勿れ。
そはすべて此等のものを世界の國人は索むればなり。また汝等の父は、汝等が此等の物の無くてならぬことを知り給ふ。
されど汝等、神の國を索めよ。されば此等の物はみな汝等に加へらるべし。
懼るる勿れ、小さき群よ。そは汝等の父は國を汝等に與へ給ふことを悅とし、給へばなり。

ルカ傳聖福音(新契約聖書) 第十二章(永井直治訳)より