ARMORED CORE 6 幻覚のコーラル

天然コーラル

太陽系外の開発惑星「ルビコン3」に自生していた自己増殖する生体物質。
地球人類が摂取すると中枢神経活動増加(知覚拡張)、中枢神経活動抑制(酩酊)といった向精神薬的作用を齎す。また過剰摂取すると「意識がコーラルに散逸する」事により死に至る。
また「地球人類が持ち込み、コーラルの消化吸収が出来るよう品種改良された、地球人類にとっての家畜である」ミールワームでも過剰摂取すると身体が爆発するなど、生体為害性があると見てよい。

また環境抵抗というものが存在しないというのが技研の見積もりらしく、空間内にコーラル以外の分子が存在しない真空状態が「密度を最大化する(結晶化する?)理想的環境」と言われている。
それでいて「密度効果による「相変異」の兆候」など、やや矛盾した矛盾した記載も見られる(真空で密度を最大化できるため、己以外の物質も、他個体との空間も必要としない完成している生命のように思われる)(そのため密度を最大化させた上で増殖限界に突き当たった事で現在の生育環境の限界を認識し、新天地に赴く手段を求めて相変異を起こすんじゃないかと、例えるなら試験管内で環境収容力にぶち当たったゾウリムシがヒヨコになってガラスを割るかのように……例えが下手ですまん)。
んで「ゾウリムシが試験管割りたいと変化したヒヨコ」が、コーラルだと「Cパルス変異波形」じゃないかというのは……「コーラルリリースを目論んだセリアやエア」の例的にありそうな気がするなんてまさか。
更に言うなら地球人類入植前と後で増殖速度が異なる(入植後はルビコンごと焼きつくしても、50年で「宇宙に蔓延する汚染」となる事を危惧されるほどの速度)など、コーラルの増殖については少なくとも技研やオーバーシアーが考えているほど単純なものではないと思われる。

また、弊ルビコンではコーラルを加工した物質として下記の物質が存在する。

代替コーラル(第1世代)

コーラル捕食者の血液内に残留した低害化コーラル(緑色に発光)。この生物濾過に用いられたのは、技研ではミールワーム。アーキバスでは第6世代強化人間(第5世代強化人間は「コーラルの生体濾過が可能な人間」を作るための犠牲)。
天然コーラルと比べ「大気中に拡散した代替コーラルや、他の代替コーラル群との共振を起こさない(「変異波形」による増殖速度の調整等が不可)」という点で安全なものの、Cパルス変異波形に似た波形が生じる危険性があるため、このコーラルを用いた強化人間(第7世代)は不安定さがあり、アーキバスは代替コーラルの世代更新を迫られた。

代替コーラル(第2世代)

代替コーラル(第1世代)の不安定さを無くすために開発された、変異波形の発生が起きない代替コーラル(ただし第1世代の代替コーラルから波形の転写は可能)。
技研では"IA-C01W2: MOONLIGHT"と"IA-C01W1: NEBULA"、アーキバスでは第8世代、第9世代の強化人間に用いられている。この代替コーラルよりコーラルの物理濾過で生成されるようになったため、生体濾過に使われたアーキバスの第6世代強化人間は破棄された。

なおアーキバスがルビコンに進駐し、コーラルを求めたのは、「天然コーラルの物理濾過でしか得られず」「レーザー技術とパルス技術の複合等に必要な」この代替コーラルを大量生産するためであった。

更にコーラルを決めた妄想

「ひとつところに集まって結晶化すると安定する(なお結晶はその強い結合故に、電磁波といったパルスの導電性等が低くなり「不活性コーラル」と呼ばれる)」「それと共に『違うものになりたい』とも願ってしまう」性質を持つルビコン土着の生命体。

「大気が無いと宇宙放射線で分解され、消滅する(そのためルビコンでは大気圏との境目である「カーマンライン」より上に吹きあがったコーラルは消滅する。そのため「カーマンライン付近に滞留している」ように見える)(またカーマンラインの不活性コーラルも「安定しているだけで死んではいない。というか変容願望を有している状態」なので、ブースタという「燃え燃えするためのお膳立て」があると、「わーい、燃えるのたのしー」と張り切っちゃう)」という性質から、地球人類が入植し、コーラルが地表に出るための活動に必要な大気を作り上げるまでは、ルビコンの地中で土砂という分子に阻まれ「ひとつところに集まる」という夢すら叶わない状態だった。

そして人間入植後のコーラル側の心理は「ミールワームのごはんになったり、燃料として燃え燃えしたり、レーザーやミサイルになってビューンと飛んだり、機械の部品になったり、人間の神経になったりと、とにかくたのしー」「たのしーに飽きたら結晶化して『まったり』して、んでまったりに飽きたら活性コーラルて奴に戻ったりして、また人間が齎してくれる変化を楽しむよん」てなもの(そして「アイスワームが討伐された時に『コーラルが失われた』と嘆くなど、同胞の気持ちを分かってなくてすみませんでした!」と謝るのがウチのエアちゃん)。
さらに言うなら代替コーラルも天然コーラルからすれば、コーラルミサイルとかと同じく自分たちのバリエーションの一つだったりする。

(地球人類に似た形としての)知性体としてふわふわしていた頃は、Cパルス変異波形が「ふわふわしている」コーラルの意思の統率が出来ていたが、次第にコーラルそれぞれの我が強くなり、ルビコンの解放者ED後の世界では「Cパルス変異波形がコーラルに自分の意思を乗せ、宇宙全体に拡散するよう仕向ける(先述の通りコーラルは宇宙空間ではすぐ消滅するんだけど、飛ばされる勢いや『一塊になって、表面に出ていない天然コーラルの量』によっては一つの星系の端くらいまで形を保てるのはアイビスの火で証明済)(アイビスの火の後に不活性コーラルが増えたのは、爆発による膨張でコーラル間の空気密度が下がり「あっ邪魔な空気分子なくなって、隣のコーラルとお手々つないで『まったり』できる」となったコーラルが多かったことによるもの。んで粉末程度の結晶になったところで結晶化に飽きた)(ん、オマちゃんが「コーラルリリースには密度効果を最大化する事が必要」とか言ってる? 母集団という言葉の使い方すら間違える娘の言葉は話半分に聞く程度でいいっすよ)」事は出来なくなっている。

そして「真空状態で『閉じ込められた』天然コーラルが最大密度になって容器を埋め尽くしたら、どんな変異を起こすんすかね?」については「(容器を埋め尽くすまで結晶化に「飽きない」としたうえで)その時のコーラルの気分次第だろ(だってヘリアンサスの中の子曰く、あいつら「噴射炎とかになるのも楽しい」って言うような奴らだぜ)」と考えつつ「つか(CELの中のCパルス変異波形が元凶だった、今回のコーラル潮位上昇はともかく)50年前のコーラル潮位の上昇も密度効果は関係なく、『ドルマヤンにコーラルを心置きなく使ってほしい』と考えたアンタによるものじゃ……」とセリアを睨みつけているのがウチのオーバーシアー残党。

セリア「何よー。コーラルリリースについてはドルマヤンの意思を尊重して保留にしてたからいいじゃないのよー」