ARMORED CORE 6 幻覚の再手術

中足骨切断(両足)

血管障害に伴い複数趾の壊死が認められたため施術。施術後3-4週間の歩行は禁物のため移動は電動車椅子に。

腎臓、尿道再建

手術創:脇腹に数cm(ミニマム内視鏡手術)、尿道ストーマ創
(以後の臓器も含めて)レイヴン自身の細胞から3Dプリンティングしたバイオファブリケーション臓器の移植。閉塞性動脈硬化症の治療として早急に行われた。
尿道の下端は体外に繋ぎ、尿道ストーマとして使用。これに伴い人工腎臓(ヘモフィルター)およびそれに繋がっていたストーマは撤去。

膀胱再建

手術創:臍下から恥骨の上まで
腎臓で作られた尿の排出はストーマにより体外に排出されていたが、この手術により通常の排尿が可能に。

消化器系再建

手術創:胸から恥骨の上まで縦、肋骨の下をほぼ体の端から端まで横、小腸ストーマ創、CVポート撤去のため右胸上に数cmの創
手技としては完全多内臓移植(胃+十二指腸+膵臓+小腸+肝臓)。肝硬変が起きていたため肝臓も置換。またこれに伴い胆道ドレナージ用カテーテルも撤去。そして腹膜も収縮していたためこれも張り替えられた。
最初は残存していた直腸と小腸と繋げることはせず、小腸の下側(肛門側)はストーマとして体外に露出させていたが、回復適応期(術後1か月~数か月)、もとい経腸栄養の開始と共に直腸と小腸を接続。
完全に経腸栄養に移行しだい皮下埋め込み型中心静脈アクセスポート(cvポート)を撤去。

生殖器系再建

生命維持には関係のない臓器なので、「再手術についてオキーフに相談したところ『子供が出来る体にしておけ。そうしないと後悔する時が来る』と返された」という理由で予定を組んでいた再手術。
そのため必要を感じなければキャンセルしてもよいと考えていたが、消化器系の再建(脳腸相関)により「恋をして、相手と良い仲になれた時に、自分の体を見せられない」事に不安を抱くようになってしまい、この不安の解消のために手術を行った。

体内電脳の民生機化

10年前の手術で埋め込まれた体内電脳は「サポート期間終了」となっていたため、現在もサポートが続いている民生品に置換。
これによりACのHUDを視覚に割り込ませる機能は無くなったため、真人間および体内電脳埋め込みがされていない強化人間同様にACのHUDはヘルメット、ゴーグルなどのHMDに表示させなければいけないように。
またこれに伴い、ACのコックピットにあるエンコーダーを(以前は同一端子で出力していた)HMD出力端子、強化人間神経接続用端子に分けて出力するものに置換。

脳電波操作型ウェアラブルデバイス装着可能化

「自分が(ネットサーフィン機能がある)ACに接続していなくてもエアがネットサーフィン等を楽しめるように」と行った手術。
開頭手術により脳表面に「脳電波を読み取るための電極等が付いた集積回路シート」を貼り付け、エンコードが行われた脳電波を有線(頭蓋骨の一部に穴を開け、そこに脳電波を仲介するケーブル、ソケットなどを通す)で体外機器と接続するというもの。
レイヴンが取り付けた出力端子は、耳の後ろにソケット(傍目には切断面が平滑なケーブルの断端だが、皮膜状の部分にファンデルワールス力が働くような加工がされている)をつけ、眼鏡型ウェアラブルデバイスの蔓にある同様の端子とファンデルワールス力で物理的に接着できるようにするというもの。


後遺症

足指の欠損障害(両足の足指の全部)

中足骨切断(両足)によるもの。適用義足は足袋式足根義足。また靴の中に詰め物や中敷きを要れるだけで比較的簡単に歩行出来るため、裸足にならない限り障害を悟られることは無い。

痛覚消失症(温度覚鈍麻も兼ねる)

再手術前からの疾患。臓器再建による内受容感覚獲得により改善できるのではと思われていたが寛解せず、下記の後遺症ともども電脳に搭載された「健康管理アプリケーション」を使っての合併症の予防に留まる。

失体感症

消化器系再建後のカウンセリング時に「空腹感や口渇だけでなく、疲労感や眠気なども感じた事はない」との言により患っている事が判明。
マインドフルネス等を行って身体感覚の回復を図るも改善の見込みがなかったが、(AC操縦に必要な)外受容感覚、固有感覚については問題がないため、体感同定困難については「健康管理アプリケーション」で代用。過剰適応および健康管理意識の欠如については「過労に気を付けて規則正しい生活を送る」といった生活指導で対処。

情動性味覚情報機構の機能不全

リハビリテーションにより基本味覚(甘味、うま味、塩味、酸味、苦味)の識別は可能となったが、情動性味覚情報機構が働かず美味しさや不味さを感じることは出来ない。
(塩分不足時に基本的には不快刺激である塩味を美味しく感じる、または欲するようになるといった)栄養状態の調節に味覚の(一時的な)快・不快の変動を使う事が出来ないため、栄養状態の管理は食事管理にて行う。